運馬(うんま)の培養土は、馬糞を熟成させ良質な土と混ぜあわされ、ゆっくりとした時間を経て素晴らしい培養土として生まれます。大きく耕すことなく土が柔らかくなり、隙間に酸素が入り微生物が活性化します。根が生育するためには当たり前のことですが酸素(空気)が必要です。水やりをした場合、重力によって水は下の方に移動し、移動した後に空気が入って根に供給します。つまり、水が溜まらずに抜ける土は通気性がよい土ということになります。
運馬の土は馬糞の繊維質を多く含み、自然のオガ粉と混ざり発酵していますので、土の中に空気層をつくり出すため土壌をフカフカにしています。逆に水はけの悪い土は通気性が悪い土ということになり、根が呼吸阻害を起こして枯死したりするため生育も悪くなります。
植物が生育し、新たな花や茎葉を作ったり、野菜や果物のように実を成長させるためにはチッ素・リン酸・カリをはじめとする各種の養分や水が必要です。運馬の土には、養分や水を蓄える作用があり、植物は野菜は必要に応じてそれらを吸収しています。
有機物自体は肥料成分としての働きは期待できませんが、養分や水分を蓄える、緩衝機能を高める、微生物の活動を盛んにするなど、植物や野菜にとって様々な有益な作用があります。
植物や花、野菜が生長するためには水や養分(肥料)が必要であり、これらは主に根から吸収されています。我々が毎日必要な分だけ水やりをしたり養分を与えることは難しいですが、代わりに土が水や養分を一時的に蓄え、必要に応じて植物に供給することになります。従って、保水性・保肥性のあることが良い土の条件です。
運馬の土は保水性と保肥性にかなり優れており、特に強くなりすぎない保肥性は、野菜が自然界の土から養分を吸収するように行なわれます。良い土壌を作るためには砂系や粘土質系の土は土壌改良剤などを入れて、改良することが必要です。現在は良い土であっても手入れをしなければ徐々に悪くなっていきます。
特に、土壌環境に好影響を与える微生物の活動を活発化させるためにも、毎年有機物を補いたいものです。有機物を補う方法として運馬の土は大いに活躍してくれます。
運馬の土を入れだすと、土の中に自然にミミズが増えてきます。ミミズは土中の有機物などを食べ、肥料成分を植物が吸収しやすい形態にする、糞が粒状のため通気性がよくなるなどのメリットがあります。
また、土の中には肉眼でも見えるミミズなどの小動物以外にも、目に見えない微生物類が無数に存在しています。病原菌など有害な微生物もいますが、肥料成分を植物が吸収できるように分解したり、病原菌の働きを抑えたり、土を団粒構造にするなど根の生育環境をよくし、多くは植物にとって有益な働きをします。
ミミズや微生物は、土壌改良という面でみますと最高の改良材です。土が荒れるのは化学肥料のためという人もいますが、実際はこれらのミミズや微生物が減少するため土が荒れてきます。より良い土を作るためにも、微生物の餌となる運馬の土の有機物を補うと良いでしょう。
馬糞(運馬の土)は黒点病胞子を破壊する作用が有ると云われる、バラの栽培や果樹、菜園、花壇などにお勧めな培養土です。牛糞堆肥よりも肥効が穏やかで良質な腐植土壌作りに役立ちます。土壌に活力を与え、あらゆる植物に安心して利用でき、土壌の団粒化を促進し、肥料の保持力を増進します。
馬糞の土で作った里芋は、口の中が溶けてしまいそうなくらい、甘くて美味しいです。
お子様はトマトの青臭さが苦手といわれます。運馬のトマトはフルーツみたいに甘いと大好評!
あまりに旨すぎて病み付きになってしまうカボチャ。煮ても焼いても美味しく頂けます。